2001年宇宙の旅とデザイン

アーサー・C・クラークの小説に感銘を受けたので、久しぶりに映画を観ようかと思い立ちネット検索すると、4K UHDでHDRなブルーレイが出てるってことで即ポチ。。

UHDとかHDRとか、よくわからん略語ですが、まあ要するにブルーレイよりも色彩豊かで白や陰影の解像度も深く、音もイイらしい。。

何とブルーレイの4倍!だそうで、十数年前のDVDや、さらに昔、学生時代ブラウン管で観たTV放送なんかと比べると、一体どんだけキレなっとんねん!と、期待感MAXで視聴!

わお〜!!!
期待に違わぬ映像の美しさは感動モノ。
4Kでダイナミックレンジが広く、カラーや輝度も申し分なし。濃淡もコントラストが強く、細かいところまでクッキリ見えますが。。
さすがはキューブリック、細部まで全く抜かりはありませんね。

※ここからネタばれ注意

若い頃に観た時は、猿と音楽と後半のビデオドラッグ的な光の洪水しか記憶に残りませんでしたが、時代を経てAIが現実になりつつある今現在、そういう立ち位置から観たこの映画、まあ小説を読んでから観たということもあり、印象は以前とは随分違います。

一言でいうと、傑作ですね!

アームストロング船長が月に降り立つ1年前の公開…ってーことは、月面の詳細やら、地球のあの美しい青い星の写真も無かった訳で。。
キューブリックが思い描いた地球はちと白っぽすぎましたが、いやその想像力もさることながら、宇宙船や宇宙服、その他、映像として映し出されるモノ全て、NASAとかGE、IBMなど、その道の専門家と協力してデザインしているので、すごくリアリティのあるものになってますよね。

宇宙船ディスカバリー号で、ハムスターのように船長がランニングしてる直径18mの円形セットのアイデアも素晴らしいですし、このシーンの構図とかカメラワークも斬新!

角丸スクエアのモニターがレコード・ジャケットかインスタの画面みたいでおしゃれです。
しかも、BBCのニュースインタビューを観てる縦長のタブレット的なモノって、もろiPadですよね。。
そういうアイデアって60年代からあったのか、ジョブズがそのコンセプトをいただいたのか。。

色彩デザインも素晴らしいですね。

モノリスや宇宙、それと骨の武器から進化した宇宙船との対比、黒と白のコントラスト、それに赤が効果的に使われてますね。
特に、暴走したAI、HAL9000を止めるべく、ロジックボードに入り込みメモリを外すシーンでは、ヘルメットに映る赤がキレイです。
現実ではコンピュータチップはめっちゃ小さくなってますが、映画的にはこれが正解ですよね。

まあ、とにかく、機会があれば是非4K UHDでご覧ください! おすすめです!

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